第2回映像身体論研究会　担当：水野勝仁（甲南女子大学）　2025/02/23

ポストインターネットにおいて，否応なしに重なり合っていく世界.pdf

自己紹介

メディアアート／インターフェイス研究者．美術評論家連盟会員．

https://www.aicajapan.com/ja/memberprof/mizuno-masanori/

https://critique.aicajapan.com/7173

業績や経歴で今回の発表に関連すること

https://x.com/mmmmm_mmmmm/status/1892389661667889233

2009年

• 博士学位申請論文「GUI の確立にみる『ディスプレイ行為』の形成過程」，名古屋大学大学院情報科学研究科，2009年1月　http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/11488
  • コンピュータがアナログからデジタルへとイメージの性質を変化させるだけではなく，道具の変化を促し，ヒトの身体的行為を変化させていることを考察した． GUI というディスプレイ上のイメージの変化ともに，ヒト行為とイメージとが結びつき「ディスプレイ行為」という新たな行為を形成したことを提示した．

2011年

• https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2011/internet-reality-study-group/
  • わたしたちは現在，常時インターネットにアクセスできる／している状態で生活しています．そこでは，さまざまなサーヴィスを介して自分の行動や好きなものなどをネットで公開し，友人や家族，はては国籍や国境を越えた見ず知らずの人たちが今どこで何をしているのかという行動や状況を，ネットを通じて想像することができます．このような，インターネットそのものが日常を映すメディアとしてわたしたちの意識に浸透した状況において，わたしたちが感じるリアリティもまた変容しているのではないでしょうか．

2017年〜

• エクリで「インターフェイスを読む」の連載を開始
  • 「最小化するヒトの行為とあらたな手 - インターフェイスを読む #1」ÉKRITS，http://ekrits.jp/2017/03/2297/，2017年3月28日公開
  • 「スケッチパッドで「合生」される世界 - インターフェイスを読む #2」ÉKRITS，http://ekrits.jp/2017/05/2314/，2017年5月23日公開
  • 「GUIが折り重ねる「イメージの操作／シンボルの生成」 - インターフェイスを読む #3」ÉKRITS，http://ekrits.jp/2017/08/2343/，2017年8月10日公開
  • 「インターフェイスからサーフェイスへ — スキューモーフィズム再考」 - インターフェイスを読む #4」ÉKRITS，http://ekrits.jp/2018/01/2469/，2018年1月5日公開
  • 「場に顕れるソフトウェア，隠れるオブジェクト」 - インターフェイスを読む #5」ÉKRITS，http://ekrits.jp/2018/02/2489/，2018年2月9日公開
  • 「ディスプレイ上のポインタがオブジェクトに「触れる」 — iPadOSの「適応精度」から考える　インターフェイスを読む #6」ÉKRITS，https://ekrits.jp/2021/11/4736/，2021年11月9日公開
  • 「最小化された行為の先にある合生的認知　インターフェイスを読む #7」ÉKRITS，https://ekrits.jp/2022/04/4929/，2022年4月12日公開
  • 「カーソル・ラバーハンド錯覚・スワイプ ── 「画面帰属感」がつくる自己を画面に帰属させたミニマルセルフ　インターフェイスを読む # 8」ÉKRITS，https://ekrits.jp/2023/12/8171/，2023年12月14日公開

2018年（7年前！）

• 「ポストインターネットにおいて，否応無しに重なり合っていく世界」，『甲南女子大学研究紀要第54号 文学・文化編』，甲南女子大学，pp. 67-77, 2018年2月28日
  • http://touch-touch-touch.blogspot.jp/2018/03/an-inevitably-overlapping-world-in-the-Post-Internet-era.html
  • この論文は，ポストインターネット時代における身体と世界の関係を考察したものである．特にデスクトップがもたらす「デスクトップ的リアリズム」に焦点を当て，多重平面的な層状の知覚と遠近法的な立体知覚が重なる体験を分析した．結論として，デスクトップは単眼的に統合された世界ではなく，複眼的に存在が重なり合う世界に身体を置くという現象のもとにあることを示した．
• 「触れ合うことがつくる不可視な場」恵比寿映像祭，https://www.yebizo.com/jp/news/detail/featured/9263，2018年3月公開
  • 第10回恵比寿映像祭では，イメージを映し出すディスプレイやプロジェクターといったメディアの特性が内包する，鑑賞者の意識にはのぼりにくい「不可視性」を扱った作品が複数出品されていました．本レヴューでは，コンピュータの出現により発生したインターフェイスの概念を手がかりに，出品作品の意図するインヴィジブルな領域へのアクセスを試みます．

2022年〜

• 愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科メディア映像専攻で「メディア映像史」の5回分を担当

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