第Ⅰ期:2023年12月6日(水)~2024年4月1日(月) 終了
第Ⅱ期:2024年4月3日(水)~8月12日(月)終了
第Ⅲ期:2024年8月14日(水)~12月15日(日) 展示期間を15日まで延長します。
源氏物語は、平安時代中期の長編物語で、日本を代表する古典文学として、世界的にも非常に有名な作品です。主人公・光源氏をめぐる恋愛・人生を中心として、物語は展開していきます。さまざまな恋物語、多彩な登場人物、平安王朝の宮廷の様子、貴族たちの権力争いなどが描かれています。 作者として知られる紫式部は、越前守となった父親の藤原為時とともに、武生に住んでいたこともあり、福井ともゆかりのある人物です。源氏物語のなかには武生に関する記述があり、また『紫式部集』には、越前にいた頃に詠んだ和歌が収められています。 当時、紙は貴重品で、なかなか手に入るものではありませんでしたが、国府で使用する紙はその国で作ることになっており、越前にも紙職人は多数いたことから、紫式部が越前で作られた和紙を使用していたことは間違いないと思われます。 本展では、源氏物語を題材に、日本画家の海老名正夫が描いた原画をもとに作られた『木版画 源氏五十四帖』、また現存する『紫式部日記絵巻』の複製を展示します。千年の昔から受け継がれてきた物語と、日記に記される当時の宮中にいた人々の日常に想いを馳せながらご覧いただければ幸いです。
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