みなさん、こんにちは。Notion Labs ゼネラルマネジャー日本担当の西 勝清です。
日本語ベータ版のリリースは、Notionが世界中でより使いやすく愛されるツールとなるための大きな一歩です。
NotionのCEOアイバン・ザオ(Ivan Zhao)と最初に日本でのビジネス展開について話した時、いくつかの点に驚いたことを思い出します。
<aside> 1️⃣ 1つ目は、当時社員数わずか58人の小さな会社が、日本市場に投資しようとしていたこと。
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<aside> 2️⃣ 2つ目は、英語の製品にもかかわらず、既に日本に多くのユーザーが、活気のあるコミュニティを形成していたこと。(これは日本では珍しいことです。)
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<aside> 3️⃣ そして3つ目は、アイバンとNotionの原点が日本にあったことです。
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2015年に当時のNotionの開発が暗礁に乗り上げた時に、アイバンと共同設立者のサイモン(Simon Last)が視点を変えるために訪れ、再出発を決意したのが京都でした。なぜ日本を選んだのか?と尋ねてみると、答えは「日本には職人の技巧を大切にする文化があり、Notionが目指したい姿が体現されていたから」でした。
その気持ちはその後もずっと続いていて、日本はNotionにとって主要な市場のひとつとなっています。Notionのデイリーアクティブユーザー数は、2021年8月には前年同月比で約4倍になりましたが、それには日本で、SOMPO Light Vortex様、ラクスル様、スマートニュース様など大企業からスターアップまで様々な企業が採用してくださっていることが寄与しています。
**そのような中で、本日Notionの日本語ベータ版のリリースを発表できたことを、大変嬉しく思います。Notionはユーザーが思い描いたことを自由自在に形にできるツールを目指していますが、今回の日本語化によって、日本のユーザーがより自由に、直感的にお使いいただけるようになります。**日本語ベータ版は、本日よりWebで利用が可能に、今後数週間以内にモバイル・デスクトップアプリにも順次対応していく予定です。
今、というタイミングも良かったと思っています。対面のコミュニケーションが中心だった日本企業がハイブリッドワークへ移行するのにNotionを導入したり、新たに立ち上げたばかりのスタートアップがNotionを運営するための中心的なツールとして導入することも増えています。今回日本語化できたことで、そうした企業のパフォーマンス向上に大きく貢献できるのではないかと思っております。
ユーザーがNotionを使って真にやりたいことを実現できるサポートができるよう、私たちは日本語でのカスタマーサポートを開始したほか、日本語のヘルプ記事やユーザー事例、テンプレートを公開しました。是非ご自身に最適なテンプレートを探して、使ってみてください。また、今後もコミュニティメンバー間での情報交換・交流の場も積極的に設けていきたいと思います。その第一弾が、今回の日本語版リリースを祝う全国ミートアップです。
日本語ベータ版のリリースは、私たちにとって大きな目標への第一歩に過ぎません。もともとNotionのユーザーは国際色豊かで、**ユーザー全体の80%以上を、アメリカ以外の28カ国のユーザーが占めています。**多くの地域ではローカル言語に対応していませんが、それでもNotionを使いたいと思っていただける何かがあるのだと思います。人々はどこにいても、自分にとって最も重要なことを整理し、表現するために使っています。
これが、私たちがグローバルで実現したいことです。そのための体制を拡充していて、今回日本語ベータ版をリリースした私たち東京チームのほかにも、ダブリンのチームが、イギリス、フランス、ドイツをはじめとする欧州諸国でより多くの方々にNotionを利用してもらえるように言語対応を進めています。韓国では、昨年韓国語版をリリースしており、今後チームメンバーを増やして、プレゼンスを強化する計画です。
ありがたいことに、これらの地域はもちろんのこと、台湾に2万人規模、アラブ諸国に5万人規模など、世界各地にユーザーコミュニティがあり、コミュニティメンバー間でサポートし合い、リソースを共有してくれています。Notionを通じて人々が出会い、関係性を築いていく様子を見るのは、私にとって最もやりがいを感じられる瞬間です。力の限り、サポートしてきたいと思っています。
私が共感しているNotionの信念に、「ユーザーがソフトウェアに合わせるのではなく、ソフトウェアがユーザーに合わせる」というものがあります。世界中のNotionユーザーと日々接する中で、ツールや空間を自分の家のように感じてもらうためには、言語がいかに重要であるかが明らかになってきました。私はNotionが、ユーザーにとって自国のツールであるかのように感じてもらいたいと思っています。そして、今回の日本語化を通じて、日本においてそれを実現できる一歩を踏み出したことを、とても嬉しく思っています。