3回目は Antipolo 市の中でも特に貧困な世帯が多い山間の集落を対象に配給活動を行いました。

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左の動画は配給対象の集落を撮影したものですが、ご覧の通り家といってもトタンとベニヤ板でつくられており、ガスや水道はもちろん、電気も限られたところでしか使えなかったりします。

ロックダウンによって経済活動が停止したことによる影響は経済的弱者になるほど強く現れていて、これは彼らの仕事の多くが他の人達の仕事に対して付帯的であるためだと考えられます。

今回も限られた世帯にしか配ることができていないため、対象から外れてしまった人からは如何に今の状況が厳しいものであるかを訴えられました。自らの無力さとまでは言いませんが、漠然とした不安と言うか、自分の家族と地続きになっているところで不可抗力的に生きるか死ぬかの状況に追い込まれている人たちがいるというその事実が、言い知れない焦りのようなものを感じさせます。

本プロジェクトは今回の配給活動を以て完了となりますが、本プロジェクトが生まれた発端である課題が解決されたわけではなく、引き続き支援が必要であると僕らは考えています。

嫁さんに至っては配給活動を通じて現地の人たちが置かれている状況を直接的に見聞きしているため、再度支援金を集めて配給しなければならないという使命感に駆られています。

僕としてももうしばらくの間は継続的に支援できていけたらと思うのですが、僕個人の伝手ではこれ以上支援金を集めることが難しく、今後も継続すると考えた場合にはより多くの人の目が触れるよう協力を仰ぐ必要があります。

ただ、多くの人の目に触れるということは批判的な意見にさらされる可能性の増大を示すことでもあるため、そういった可能性を考えると二の足を踏んでしまう自分もいます。

これらを鑑みまして、本プロジェクトの活動は一旦停止として、もう少しいろいろな人の意見を聞いたり自分でも考えたりしてある程度煮詰まったら、今後も継続するのかどうかを決めたいと思います。

中途半端な結論で恐縮ですが、以上を持ちまして本プロジェクトの活動は一旦停止と致します。

本来であればご協力いただきましたみなさん一人ひとりにお礼を申し上げるべきかと存じますが、こちらの記事を持ちましてお礼にかえさせていただきます。

ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。

尚、本プロジェクトを通じて撮影された画像や動画は追ってアルバムとしてまとめて全て閲覧できるようにします。